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zoom RSS 気になる言葉06「コラーゲン」

<<   作成日時 : 2018/05/01 09:15   >>

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 これまで健康にいい食品として様々なものが話題にあがり、短期間のうちに消えていった。その中にあって「肌にいい」コラーゲンは長寿である。ブルーバックスから『次世代タンパク質コラーゲン』が発行されたのは昭和六一年で、私が読んだのもそれからあまり経っていなかったと思うので30年近く前である。

 同書によってコラーゲンの概略を抜き書きすると以下のようになる。

「人間の身体を細胞までバラバラに分解すると六〇兆の細胞が得られる。」

「これら(細胞)をいくら多数集めて一緒にしても組織や器官を造ることはできない。細胞に足場を与え、また細胞と細胞、あるいは組織と組織をくっつける物が欠けているからである。これらの物を総称して細胞間物質と呼ぶ。コラーゲンは、この細胞間物質を代表するタンパク質なのだ。身体は細胞の集合体ではない。細胞と細胞間物質の集合体である。」

「組織は細胞間物質の多い組織と、少ない組織という形で二つに分類することができる。前者の代表は結合組織だ。たとえば皮膚の結合組織である真皮を観察してみよう。(中略)
結合組織の場合、この非細胞成分である細胞間物質の海の中に、細胞が絶海の孤島のように存在している云々、」

「肝臓には実質細胞がぎっしりとすき間なくつまっていて、細胞間物質が少ない。」

「肝細胞を培養してみよう。この細胞は、非常に多彩な機能を持っていて、その機能を持たせたまま長期間培養することは不可能で、通常一〜二週間以内に死んでしまう。ところが、コラーゲンなどを含む細胞間物質と一緒に培養するとかなり長期間正常機能を保持して培養することができる。」
画像
「コラーゲンは繊維状の細長い形をしている。身長は三〇〇nmで幅一・五nm、分子量は約三〇万である。分子量一〇万の分身が三つあって、それらがラセン状にからみ合っている。」

「人間の身体には、およそ五〇〇万種類のタンパク質が含まれている。このすべてのタンパク質をそれぞれ、アクチン、ヘモグロビン、コラーゲン、アルブミンのようにわけて重量を調べてみて、多い順に並べる。そうすると、コラーゲンが群を抜いて多く、その量は総タンパク質量の三分の一にも達することがわかる。」


このコラーゲンを多く含む食品を食べることは肌にいいという説は本当であろうか。
中学・高校の授業を覚えている人には、「コラーゲンはタンパク質である」といえばそれで十分な筈である。すっかり忘れてしまった人のために復習してみよう。牛肉を食べたからといって身体の一部が牛肉に変わるわけではない。栄養素は消化してはじめて吸収することができる。逆にいえば、消化とは                                          
消化管内に取り入れた種々の栄養素を、その最小構成単位あるいはそれに近い状態にまで分解し、消化管の壁(構成する細胞の表面膜)を通りうる形にさせること(『医学大辞典』第三版 医歯薬出版)
である。
  人間の身体に五〇〇万種類もあるとされるタンパク質は、アミノ酸から構成されているが、そのアミノ酸は20種類しかない。そしてタンパク質はアミノ酸にまで分解されてはじめて吸収することができる。(アミノ酸が2、3つながった小さなペプチドでも吸収されるともいう)

画像 コラーゲンの分子量は約30万である。アミノ酸のそれは最大のグリシンでも254.24である。コラーゲンが吸収可能なアミノ酸に比べ、いかに大きいかがわかる。

 どんなタンパク質も身体に吸収されるときにはアミノ酸になっている。しかもアミノ酸の過半は体内で合成することができる。体内で合成できないか、又は必要量を合成できないため、外から取り込まなければならないアミノ酸を必須アミノ酸という。成人の場合、表中に赤字で示した8種類といわれる。
  タンパク質によってそこに含まれるアミノ酸の種類とその構成割合は違っているので、どれも同じというわけではない。コラーゲンは他のタンパク質に比べかなり偏った構成になっていて、グリシンが1/3、プロリン2/9(うち半分は4ーヒドロキシプロリン)、アラニンが11%という。三種類のアミノ酸で六割以上を占める。そしてその三種はいずれも必須アミノ酸ではない。
  ヒトは体内で合成したアミノ酸と体外から取り込んだアミノ酸を使って必要なタンパク質を合成しているのである。その原料を取り入れるという意味では肌にいいであろうが、それはコラーゲンに限らない。どのタンパク質もほぼ同じである。加齢とともに皮膚のコラーゲンの量が減少するのは、体内でのコラーゲン合成量が減少するのが主な原因ではなかろうか。
  コラーゲンは肌にいいというのは真実といより信仰である。「鰯の頭も信心から」という言葉もあるが、何を信仰するかは個人の自由である。ただ私は鰯の頭など信仰しない。

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